こんにちは!
「テクニカル分析の基礎シリーズ」第3回目は、MACD(マックディー) を解説します。
移動平均線をベースにしたインジケーターで、トレンドの勢いと転換点を読み解くのに役立ちます。
MACDとは?
MACD(Moving Average Convergence Divergence)とは、短期と長期の移動平均線の差をもとに算出する指標です。
主に以下の2本の線と、棒グラフ(ヒストグラム)で表示されます。
- MACDライン:短期EMA − 長期EMA
- シグナルライン:MACDラインの移動平均
- ヒストグラム:MACDライン − シグナルライン
👉 関連記事:移動平均線(MA)の基礎|トレンドをつかむ最もシンプルな指標
MACDでわかること
- トレンドの強さ
ヒストグラムが大きいほど、上昇(下降)の勢いが強い。 - トレンド転換のサイン
MACDラインとシグナルラインの交差(クロス)が転換の手掛かり。 - ダイバージェンス(逆行現象)
価格は高値更新しているのにMACDが下がっている場合、上昇トレンドの弱まりを示す。
基本のシグナル解説
- ゴールデンクロス:MACDラインがシグナルを上抜け → 上昇サイン
- デッドクロス:MACDラインがシグナルを下抜け → 下降サイン
- ゼロラインとの位置関係:
- プラス圏でクロス → 上昇の継続サイン
- マイナス圏でクロス → 下降の継続サイン
MACDのメリット
- トレンドの方向と強さを同時に把握できる
- 移動平均線より転換点を早く示すことがある
- ダイバージェンスを利用して予兆を捉えられる
MACDのデメリット
- レンジ相場ではダマシが多い
- パラメータ(12,26,9が一般的)の設定でシグナルが変わる
- 遅行性があり、完全に転換点を当てることはできない
👉 参考:MACD Indicator
MACD活用のコツ
- トレンド方向をまず確認(上位足のMAで判断)
- クロスが起きたらヒストグラムの強さを確認
- ダイバージェンスを見つけたら注意深く観察
- 他の指標と組み合わせる(RSIやサポレジ)
まとめ
- MACDは移動平均線を応用したトレンド系オシレーター
- クロスとヒストグラムで「勢い」と「転換」を判断できる
- レンジでは弱いため、トレンド相場での活用がおすすめ
- 上位足の方向性と組み合わせて使うと信頼度UP
👉 明日は「RSI(相対力指数)」を解説します!
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