こんにちは!
「テクニカル分析の基礎シリーズ」第2回目は、移動平均線(MA) を解説します。
トレンドを一目で把握でき、初心者が最初に導入すべき代表的なインジケーターです。
移動平均線とは?
移動平均線(MA)は、一定期間の終値を平均した値を線で結んだものです。
主に使われるのは次の2種類です。
- 単純移動平均線(SMA):一定期間の平均値を均等に計算
- 指数平滑移動平均線(EMA):直近の価格に比重を置いた平均
シンプルながら、相場の方向性や勢いをつかむのに最適です。
移動平均線でわかること
- トレンドの方向
- 線が右上がり → 上昇トレンド
- 線が右下がり → 下降トレンド
- 価格との位置関係
- 価格がMAより上 → 買い優勢
- 価格がMAより下 → 売り優勢
- 複数のMAの関係
- 短期線が長期線を上抜け → ゴールデンクロス(上昇サイン)
- 短期線が長期線を下抜け → デッドクロス(下降サイン)
👉 関連記事:ローソク足の見方|初心者が最初に覚えるべき価格の“言語”
よく使われる期間設定
- 短期(5日・10日):短期的な勢いを見る
- 中期(20日・25日):全体の流れを確認
- 長期(75日・200日):大きなトレンドや投資家心理の目安
初心者は「短期+中期」の2本から始め、慣れたら長期も加えると良いです。
移動平均線の活用法
- トレンドフォロー:MAの方向に従って順張り
- 押し目買い・戻り売り:価格がMAに近づいたら反発を狙う
- クロスを確認:ゴールデンクロスやデッドクロスでトレンド転換を意識
移動平均線の注意点
- ダマシが多い
短期線はノイズを拾いやすく、クロスだけで判断すると失敗する。 - レンジ相場では機能しにくい
横ばいのときはシグナルが乱発するので注意。 - 他の指標と組み合わせる
RSIやボリンジャーバンドと組み合わせると信頼度が高まる。
まとめ
- 移動平均線は価格の平均を線で表したシンプルな指標
- トレンドの方向や勢いをつかみやすく、初心者にも最適
- クロスや押し目・戻りで活用できるが、レンジでは弱い
- 他の指標やローソク足と組み合わせて使うのがポイント
👉 明日は「MACD」を解説します!
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