こんにちは!
今日から「テクニカル分析の基礎シリーズ」を始めます。初回はチャートの基本中の基本、ローソク足。値動きをもっとも直感的に読める“価格の言語”です。これを理解すると、後で学ぶ移動平均線やMACDなどのインジケーターが一気にわかりやすくなります。
ローソク足とは?
ローソク足は、一定期間の始値・高値・安値・終値を一本で表す表示方法です。
- 実体:始値と終値の差(上がれば陽線、下がれば陰線)
- ヒゲ:期間中に一時つけた高値・安値の範囲
1本のローソク足だけでも「買いが優勢か、売りが優勢か」を視覚的につかめます。
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時間軸の選び方
同じ通貨でも、時間足によって見え方は変わります。
- 1分足・5分足:超短期のノイズも拾う(スキャル向き)
- 15分〜1時間足:デイトレで全体の流れを把握
- 4時間・日足:中期〜長期のトレンド確認
まずは上位足(4時間や日足)で方向を確認 → 下位足でエントリーの順で見ると、無駄な逆張りを減らせます。
基本パターン5選(最低これだけ)
- 大陽線・大陰線
強い買い/強い売りの勢い。連続するとトレンド継続のサイン。 - カラカサ(下ヒゲ長)・トンカチ(上ヒゲ長)
一度は逆方向に振られたが押し戻された力が可視化。反転の手掛かり。 - 包み足(エンガルフィング)
二本目の実体が一本目を包む。勢力交代の合図になりやすい。 - はらみ足(インサイド)
二本目が一本目の値幅に収まる。次のブレイクで動き出しやすい。 - 連続陽線/連続陰線(三兵系)
波及的な買い(売り)が続くとき。3本目が短いなど勢い低下の兆候にも注目。
読み解きの手順(実践フロー)
- 上位足のトレンドを確認(MAは次回解説)
- 重要な水平線(サポート・レジスタンス)を引く
- ライン付近のローソク足の“反応”を見る
- 長い下ヒゲ→買い支え
- 包み足→勢力交代
- エントリーは“確定足”で判断(未確定の足はダマシが多い)
- 損切りは“根拠の否定点”の外側
例:下ヒゲ反発で買いなら、下ヒゲの安値の少し外に置く。
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よくある失敗と回避策
- 単体の形だけで判断する
→ 文脈(トレンド方向・位置・出来た場所)とセットで評価。 - 確定前の足で飛びつく
→ 足の確定を待つ。終値は情報量が大きい。 - 上位足と逆行して逆張りを連発
→ まずは“上位足に従う”の原則で勝率を底上げ。 - 損切りが近すぎ/遠すぎ
→ “根拠の外側”に置く。値幅に応じてロットで調整。
具体例:サポート+包み足での買い
- 日足で上昇トレンドを確認
- 直近押し安値に水平線を引く
- 4時間足で陰線→陽線の包み足がサポート上で確定
- 次足始値〜押し目でエントリー、損切りは包み足の安値下
- リスクリワード1:1.5以上で利確計画を事前に決める
補助に使うと相性が良い指標
- 移動平均線(MA):トレンドの傾きと支持抵抗
- RSI:行き過ぎのヒント(ダイバージェンス)
- ボリンジャーバンド:ボラティリティの拡大・収縮
※インジケーターは“補助輪”。最初はローソク足と水平線だけでも十分戦えます。
👉 参考:日本取引所グループ
まとめ
- ローソク足は市場参加者の攻防を可視化する“価格の言語”
- 上位足→下位足の順で文脈を読み、ライン上の反応に注目
- 形だけでなく出現した場所と確定足で判断
- 損切りは“根拠の否定点の外側”、利確は比率で事前設計
明日は**移動平均線(MA)**で、トレンドの“地図”の読み方を解説します!
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