レンジ相場とは?
レンジ相場とは、価格が一定の範囲(ボックス)内で上下に動く状態のことです。
上昇や下降のトレンドがなく、方向感に欠けた相場とも言えます。
FXでは全体の約7割がこのレンジ相場と言われており、トレンドよりも多くの時間を占めています。
レンジ相場の見極め方
① 高値と安値がほぼ水平
価格が同じ水準で何度も反発している場合、明確なレンジを形成している可能性が高いです。
② 移動平均線が横ばい
トレンド相場では傾きが出ますが、レンジではほぼ水平になります。
③ ボリンジャーバンドが収縮
バンド幅が狭まり、価格がその中で往復している状態は典型的なレンジ相場です。
レンジ相場のトレード戦略
① 上限で売り、下限で買う(逆張り戦略)
レンジ相場の基本戦略は、上限で売り、下限で買うシンプルな方法。
ただし、ブレイクアウトのリスクもあるため、ストップロスは必ず設定しましょう。
② ブレイク狙いの順張り戦略
価格がレンジを明確に抜けた場合、その方向にトレンドが発生する可能性があります。
→ 抜けた後の「再テスト」を確認してからエントリーするのが安全です。
注意点
- 経済指標の前後は一時的にレンジを抜ける“ダマし”が発生しやすい
- スプレッドの広がりやボラティリティの低下で効率が悪くなることも
- トレンド系指標(移動平均線・MACD)は機能しにくい点に注意
レンジ相場に強いインジケーター
- RSI:買われすぎ・売られすぎを判断できる
- ストキャスティクス:短期の反発ポイントを見極めるのに有効
- ボリンジャーバンド:価格の限界値を視覚的に確認できる
まとめ
レンジ相場は一見チャンスが少ないように見えますが、逆張りとブレイク狙いの両方で利益を狙える環境です。
大切なのは「どこまでがレンジか」を正確に把握すること。
トレンドが出る前の準備期間としても活用できるので、焦らず冷静にチャンスを待ちましょう。


コメント